体が変わる旅〜スリランカでアーユルヴェーダ三昧な日々〜

2017.1.19

心身ともに疲れているとき、旅先にニューヨークを選ぶ人があまりいないのは、いろいろな人のパワーが渦巻いている場所に行くには、それに立ち向かえるくらいのパワーが必要だからかもしれない。旅に出るにも、自分の今の心身の状態にぴったりな場所をちゃんと知ることが重要だ。
私の場合、心身が弱っているとき旅先に選んだ場所、それが前回紹介したスリランカにある、バーベリン・リーフ・アーユルヴェーダ・リゾートでの休暇だった。
今回、私自身が実際に体験したアーユルヴェーダリゾートでの休暇を紹介したい。

アーユルヴェーダの聖地スリランカへ

・滞在期間:2013年6月24日〜7月8日の2週間
・費用:1470ユーロ(サマープロモーションで490ユーロの割引あり)

飛行機代を除く14日間のシングルスタンドルームの部屋代と朝・昼・夜の食事代、トリートメント代等含む。

まず出発前に今回の自分の目標、普段の不摂生を正し胃腸を休ませ、デトックスすること、過剰な情報をいれないことを決めていたので、滞在期間の二週間、禁酒、禁煙、インターネットの禁止、そして施設では菜食を通すことを誓い飛行機に乗った。

しかし、スリランカではお酒を飲めないということもあり、ついつい乗り継ぎのバンコクでシンハービールをグビグビ飲み、トムヤムクンを食べる。そしてフライトが遅れていることもあり、苛立ちから立て続けにタバコまで吸ってしまう。やはり自分で節制するのは難しい。改めて自分の意思の弱さに愕然とする。

予定した時間より2時間ほど遅れ、スリランカのバンダラナイケ国際空港に到着したのは、深夜。送迎が来ているか不安だったが、名前を書いたカードを持った男性が出迎えてくれてホッとする。車内にはミネラルウォータとミニ枕も用意されていて、道路が空いていることもあり、2時間ほどでホテルに到着。

明け方にもかかわらず、レセプションにいるスタッフの素敵な笑顔とウエルカムドリンクで歓迎され、部屋に案内されるとサンドウィッチ、フルーツの軽食が用意されていた。そのホスピタリティーに飛行機での疲れが吹っ飛んだ。
シャワーを浴びて、少しベッドで仮眠をとると、もう朝食の時間。

ドクターによるドーシャ診断とスペシャルメニュー

朝食後、ドクターによるコンサルテーションがあるのでヘルスセンター向かう。まず体重を計測。空港での暴飲暴食がたたったのか、何と出発前よりも2キロ増量……浮腫みだと自分に言い聞かせることにした。

脈、血圧、問診を行い、自分のドーシャが診断される。私のドーシャはヴァータ・ピッタタイプとの診断。不眠や肌荒れ、肩こりなどいろいろな不定愁訴を伝えると、タバコをやめるよう強くドクターに言われた。

その後、施設で顔を合わせるたびに、タバコを吸っていないか確認されるはめに。施設自体禁煙だから吸えないものと思っていたが、どうやら敷地で隠れて吸っている人もいるようだ。

この時、医師によりスペシャルトリートメント、そして食事の時にとる飲み物、スペシャルミールが決められ、スケージュールを組まれる。私の場合、トリートメントは午前中にオイルマッサージ、針治療、ハーバルパック、ハーバルバスが基本で、日によって、シロダーラなどのスペシャルトリートメントが入る。

いよいよ本格的なアーユルヴェーダ生活が開始。

アーユルヴェーダで始まる朝

部屋に優しい朝の光が差し込み、鳥のさえずりが心地よい目覚ましになり、6時ちょっと前に自然に起床。普段の生活では考えられない。朝一番に飲む薬を部屋に用意されている白湯で飲むと、体がジワジワと目覚めていく。

基本は6時半からの朝ヨガに参加。部屋に用意されているヨガマットを持って、晴れている日は屋外のヨガパビリオンに行き太陽の光を浴びながら、からだを動かし、そして呼吸法で自律神経を整える。

滞在者は時期にもよるが、夏はヨーロッパ、特にドイツ人が多く、アジア人は日本人がほとんどだ。
少し部屋で休んだら、朝食をとりにレストランへ。自分の席が決まっていて、そこには自分のドーシャに合わせ朝に出すものや食べさせてはならないものなどが、シンハラ語で書き込まれているカードが置かれている。

基本は朝・昼はビュッフェスタイルなのだが、ドクターが指示したスープなどの飲み物は別に出される。ビュッフェの内容はパン(グルテンフリーのパンも)や米、フルーツ、野菜を使った惣菜、チーズなど、豊富な種類に目移りする。ダイエット中やシロダーラ中の人には禁止されているメニューがわかりやく書かれている。

食後はトリートメントまでの間、部屋で読書したり、海水のプールにはいったり、敷地内を散歩したり、過ごし方は人それぞれだが、基本はのんびり。そこが普段の旅行とは違う点だ。

いよいよ始まる本格アーユルヴェーダの施術

トリートメントに行く前に、部屋で用意されている布を体に巻き、中はパンツだけ着用する。この時、注意したいのがトリートメントで使用するオイルが洗ってもとれないので、使い捨ての紙パンツを持参すると便利。

布切れ一枚まとった人々が敷地内をウロウロする光景は何とも奇妙だ。
最初のオイルマッサージは、担当のセラピストが決まっていて、受付に行き待っていると、担当の女性セラピストが出てきて「マダム、マダム」と呼ばれ手を引かれ、マッサージルームに連れて行かれる。

まず、鏡の前の椅子に座りオイルでヘッドマッサージからはじまり、その後肩のマッサージをされる。凝り固まっていた頭皮と肩がゆっくりとほぐされていく。

その後、ベッドに移動し、左右から二人がかりで、たっぷりのオイルを使い、全身マッサージを施される。ベテランのセラピストによる息のあったマッサージで体全体がほぐされ、まさに至福の時間を味合う。一通りボディマッサージが終わったら仕上げに、蒸気で熱した薬草を布に包んだハーバルボールで足裏からポンポンと叩き上げ、オイルマッサージは終了。

次に針治療の部屋に移動し、自分のペイシェントナンバー(予め自分の患者番号が与えられる)を告げると、ベッドに横たわるよう言われ、針を色々な場所に刺される。次々と勢いよくブスブス刺され、時々痛みが伴うので、確信をもって刺しているのか、一瞬不安になる。そのまま30分ほど体を横たえているのだが、BGMはちらほら聞こえてくるいびきだ。

それが終わるとベッドが何台も置かれたハーバルガーデンへ移動。薬草のハーバルパックを顔や肩にやられ、寝そべる。そこでも再び30分ほど横になるのだが、蝿が寄って来るのが難点。

そして、最後にシャワーでオイルを落としてから、ハーバルバスへ。薬草を煮出したハーバルバスに浸かり、セラピストが豪快にお湯を体にかけてくれる。自分が煮出されているような不思議な感覚になるが、なかなか気持ち良い。
これで基本の1日のトリートメントは終了。私の場合はほぼ午前中に集中していたのでその分、午後自由に時間を使うことができた。

次回は、施設内での午後の過ごし方を紹介する。感覚が研ぎ澄まされる経験は、日本では得ることのできない体験である。

取材・執筆 :

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アーユルヴェーダ

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