心と体を浄化させるアーユルヴェーダの治療法「パンチャカルマ」

2017.1.19

今回、取り上げるアーユルヴェーダの治療法「パンチャカルマ」には、サンスクリット語で「5つの方法」という意味がある。パンチャカルマを実施するには、通常、アーユルヴェーダ医の指導・管理のもとで1~2週間の時間をかけて行われる。その治療法について具体的に紹介したい。

仕事や家事、育児に忙しく過ぎていく日々。

日々の生活で受ける過剰なストレス、環境汚染、不健康な食生活、消化力の低下、睡眠不足、様々な要因が長年にわたり積もりに積もって心身に影響を与え、最悪な場合、病気をまねいてしまう。

アーユルヴェーダの治療では、そんな心身に蓄積された毒素を浄化することで、病気の治療だけではなく、人間が本来もっている自然治癒力を呼び覚ますことを目指している。

今回、取り上げるアーユルヴェーダの治療法「パンチャカルマ」には、サンスクリット語で「5つの方法」という意味がある。パンチャカルマを実施するには、通常、アーユルヴェーダ医の指導・管理のもとで1~2週間の時間をかけて行われる。その治療法について具体的に紹介したい。

毒素を排出する準備段階の前処置

「パンチャカルマ」の準備として、治療の前にできるだけ、アーマ(病的な未消化物・不完全燃焼物)を消化させ排出しやすい状態にするための前処置がある。この前処置には油剤法と発汗法の二つがある。

はじめに胃腸の中から体内に油(主に溶かした澄ましバターのギーと呼ばれるもの)を染み込ませる油剤引用法を行う。これにより、アーマや過剰なドーシャを溶かして動かしやすくする。

そして、もう一つの油剤法、二人の施術者によって行われる、外から温かい油(主にゴマ油)を染み込ませるオイルマッサージ(アビヤンガ)を40分ほどする。アビヤンガはリラックス効果だけではなく、筋肉の調子を整え、血行を促進する効果がある。

このアビヤンガの後に、アーユルヴェーダでよく耳にする、シロダーラーを行う。シロダーラーとは、39〜40度の温かい油を額に絶え間なく注ぎ続け、一種の瞑想状態を体験することで、心を浄化する方法だ。

その後、発汗法である、薬草の蒸気サウナを行い(頭だけは熱しない)、体を温めることで油に溶けた過剰なドーシャやアーマを皮膚や消化管の中に分泌させやすくする。

毒素を体外に排出するための5つの中心処置

前処置により消化管や皮膚に分泌された過剰なドーシャやアーマなどを、下記の5つの方法で一気に体外に排泄させる中心処置がある。

  • オイル点鼻により鼻または口から過剰なカパを排出する経鼻法
  • 催吐剤により口から排出する催吐法
  • 下剤により肛門から過剰なピッタを排出する瀉下法
  • 浣腸により肛門から過剰なヴァータを排出する浣腸法
  • 皮膚を通してアーマや汚濁した血液を排出する瀉血法

体を戻すための後処置

前処置と中心処置を同じ日に続けて行うことで、体に負担がかかる。そこで中心処置の後には心身を安静にする必要がある。
食事も軽くて消化しやすいものにし、肉や油っぽいものは避ける。激しい運動や性行為も治療中は禁止されている。

また、治療後も食事や活動をすぐ戻さずに、治療にかけた期間の2倍程度の期間をかけて元の生活の戻すようにする。
本格的なアーユルヴェーダの治療をするには、時間もお金もない。そんな人にオススメしたいのが白湯を飲むこと。

アーユルヴェーダでは白湯は3つのドーシャを整え、体内を浄化する飲み物といわれている。ヤカンに水をいれて沸かし、沸騰をしてから10分ほど煮立てさせ、50度くらいまで冷ましたものをゆっくりと飲む。

1日を慌ただしく始めるのではなく、朝に時間をかけて白湯をつくり体にいれることで、体も目覚め心にも余裕がうまれる。日常に白湯を飲む習慣を取り入れてみてはどうだろうか。

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