FPVドローンレース 初心者にオススメ自作用フレームと既製品

2017.1.23

ドローンレースの世界大会「World Drone Prix Dubai」は、総額100万ドルと史上最大の賞金だったこともあり、ドローンパイロットだけでなく、ドローンを知らなかったひとも注目した大会となった。幸運なことに、私自身もフリースタイル選手として大会に参加することができ、世界のドローンレースの盛り上がりを自分の肌で体感することができた。
こうした経験もあって、どこで、どのようにFPVドローンレースを始めればよいかと尋ねられることが多くなった。ドローンレースを始めたいと考えている人はたくさんいると思うが、どこで、どのように始めればよいかはまだあまり知られていない。そういうわけで、特に初心者へ向けて、ドローンレースの始め方をお伝えする連載を書こうと決めたのである。

FPVドローンレースの始め方

基本的には、FPVドローンレースを始めるには2つの方法がある。
1.ラジコンショップで部品を買い、ドローンを組み立てる(自作)
2.ほぼ完成したレース用ドローンを購入する(ARF=Almost Ready to Fly)

自作用レースドローンのオススメ人気フレーム

まずは海外で人気が高い自作用レースドローンのフレームを紹介したい。
自作FPVドローンの楽しいところは、自分の好みのフレームを選べることだ。異なる形や大きさのフレームがたくさんある。

FPVレース用ドローンは大きさと形がさまざまFPVレース用ドローンは大きさと形がさまざま

ImpulseRC Alien
Chad Nowak氏(2015年アメリカDrone Nationals優勝者)やMr.Steele氏(アグレッシブなアクロバティックスタイルで非常に人気)のようなトップドローンパイロットが使用しているのがImpulseRC Alienフレームだ。市販されている中で最も人気のあるフレームの一つ。
トップドローンレーサーがImpulseRC Alienを選ぶ理由の一つは、Xシェイプのフレームがもたらす操作の安定性だ。ドローンを制御するフライトコントローラーは、Xシェイプを想定しプログラムされているため、フレームはXに近ければ近いほど安定する。フレームはサイズごとに4~6インチのプロペラに対応したものがある。

ImpulseRC Alien 5"ImpulseRC Alien 5″

Lumenier QAV
LumenierはCharpu氏やSkitzo氏といったトップパイロットのスポンサーをしている。Lumenierフレームサイズは180mm~540mmだが、FPVレースには250mm前後が最適だ。
最近、Charpu氏がLumenier QAV210 CHARPUを用いて撮影したFPVのフリースタイルビデオが「NYCドローン映画祭」で表彰された。

NYCドローン映画祭のレポート記事はこちら

Lumenier QAV シリーズ 拡張アームの250mm(左)、210mm(中)、180mm(右)Lumenier QAV シリーズ 拡張アームの250mm(左)、210mm(中)、180mm(右)

ShenDrones
Andy Shen氏が設立したこのブランドは独特なシェイプのフレームで人気を得ている。人気フレームはKrieger。よく設計された軽量ドローンだ。Kriegerは200mm(5インチのプロペラ)または225mm(6インチのプロペラ)の2種類がある。別の人気フレームはTweaker(180mmサイズの4インチプロペラ)やShrieker(132mmサイズの3インチのプロペラ)だ。

ShenDrones Krieger (写真右)ShenDrones Krieger (写真右)

ShenDrones TweakerShenDrones Tweaker

AstroX
ここ最近設立した韓国のブランド。フレームは230mmと210mmの大きさを揃えている。World Drone Prixのフリースタイル優勝者のMinchan Kimさんが使用していたのはAstroXのフレームだ。AstroXは、韓国、シンガポール、アメリカで販売予定で、今年中にほかの地域にも登場する予定だ。日本でもこのほど GoldStones が販売代理店となったので、入手することができる。

AstroX 230mmAstroX 230mm

ここまで紹介した自作用フレームは一部のみ。近頃は、さまざまなフレームが続々登場している。今後も新フレームの最新情報をお届けする予定だ。
フレームを選ぶとき、ほかの部品も選ばないといけない。モーター、アンプ(ESC)、フライトコントローラー、FPVカメラ、ビデオ送信機、ラジオ受信機、ラジオコントローラー、ゴーグル/モニター、プロペラ、バッテリーがある。
全パーツをどう組み立てるかわからないために、自分でドローンを作るのは難しいと思う人もいるかもしれない。(自分でドローンを作るのに興味持っている人は、こちらの記事を初めに読んでほしい。http://ja.catalyst.red/articles/fpvdrone
そんなひとには、すでに組み立てられたレース用ドローンを購入するのがオススメだ。

プロ品質の人気ARFレース用ドローン
ARFレース用ドローンはさまざまなものが市販されているが、その中でも高品質のドローン2種類をオススメする。(2016年3月現在)

ImmersionRC Vortex
精密にデザインされたこのARFレース用ドローンは285mmと250mmのサイズがある。285mmVortexの特徴は、軽量ボディでドローンが高速飛行できる点だ。すでに後続機である250mmサイズのVortex Proが登場したため、285mmサイズのVortexの値段は下がっており今が買い時だ。

ImmersionRC Vortex 285mmImmersionRC Vortex 285mm

最近リリースされた250mmのVortex Proは、パワフルなモーターを搭載し、フライトコントローラーの処理速度も速くなった。World Drone Prix Dubaiで多くのチームがVortex Proを使用したことからも、このドローンがプロの要求に応えられていることがわかる。

Vortex Pro World Drone Prix DubaiにてVortex Pro World Drone Prix Dubaiにて

Team BlackSheep Vendetta
海外で有名なFPVドローンブランドの新しいARFレース用ドローン。無駄なものを除いたすっきりしたデザイン。外からワイヤが見えないように設計されている。
デザインの他にVortexとの大きな違いは、6セルバッテリーに対応できるという点だ。しかし初心者が4セル以上のバッテリーを使うのは危険なので、3セルバッテリーの使用をオススメする。

TBS Vendetta World Drone Prix DubaiにてTBS Vendetta  World Drone Prix Dubaiにて

ARFレース用ドローンを手に入れたら、あとはバッテリー、ゴーグル/モニター、コントローラー、リモコン受信機を準備し、ドローンレースを始めるだけ。今後ARFドローンの飛ばし方についても触れる予定だ。
すぐにドローンレースを始めたいひとには、ARFドローンをオススメする。特に初心者にとって、自分でドローンを完璧に組み立てるのは骨の折れる作業。接合や配線などが上手くいかずにドローンが全く飛ばないといったこともよく起こること。
しかしまた同時に、ドローンを自作することで、ドローンに関する知識を学ぶことができる。ドローンの仕組みを知ることで、不具合が起こった時に自分で修理できるようになることも必要なスキルだ。

以下、本記事で紹介したレース用ドローンフレームを購入できるリンクを貼っておくので参考にしてほしい。
・ImpulseRC Alien
http://impulserc.com/
http://rpisg.com/(シンガポール)
・Lumenier QAV
http://www.lumenier.com/
http://www.dronematters.com/(シンガポール)
・ShenDrones
http://www.shendrones.com/
http://www.dronematters.com/(シンガポール)
https://www.65drones.com/collections/shendrones#(シンガポール)
・AstroX
http://www.goldstones-japan.com/ (日本)
http://www.skyhobbies.com.sg/(シンガポール)
・ImmersionRC Vortex
http://www.dronematters.com/(シンガポール)
・Team BlackSheep Vendetta
http://www.dronematters.com/(シンガポール)

オススメのプロペラ
・HQ Prop
http://www.skyhobbies.com.sg/ (シンガポール)

 

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