都会では気付けないことーー波乗不動産が示す未来のライフスタイル#01

2017.2.2

自分らしいライフスタイル・働き方とは?サーファーのための不動産会社「波乗不動産」代表、佐々木真さんの話からこれらを実現するヒントを探る。

自分らしいライフスタイルを実現する波乗不動産

都会に住む人はこんな生活をしているのでは?

毎朝ラッシュアワーの満員電車に乗りオフィスに向かい、夜遅くまで残業、ヘトヘトになり帰宅。
毎日がこの繰り返し。待ちに待った週末に出かけた先では大量の情報・喧騒で休めるどころか、さらに疲れが・・・。

そして、週末はあっという間に過ぎ、気付けば日曜日の夜。疲れが抜けないまま月曜日の朝を迎え、また憂鬱な月曜日が始まる。
都会に住み、都会で仕事をしていると、これが「普通」だと思い込んでしまっていないだろうか。

一方、都会に住んでいないひとたちからすると、「違和感」を感じる状況だ。
いま都会に住みながらも、このことに気付き、都心から離れた場所に住居を構えるひとが増えている。移住するひともいれば、週末だけのセカンドハウスとして利用するひとなどさまざまだ。

このようなことができるのは、都心を離れた静かな場所だけを紹介する専門不動産が増えているから。
そしてその草分け的存在が千葉県一宮町にある「波乗不動産」だ。その名が示す通りサーファーを対象にした物件を提供する不動産会社。

テクノロジーの進化で、自分の望むような働き方やライフスタイルを実現できるようになっているということ。都会の忙しい生活に埋もれてしまっているとついつい見えなくなっている。
そんななかで波乗不動産代表の佐々木真さんは「自分らしいライフスタイル・働き方」を実現している1人。佐々木さんの話からこれらを実現するヒントを探ってみたい。

波乗り不動産
波乗不動産代表の佐々木真さん

コミュニティを創りたいー「波乗不動産」のルーツ

千葉県・一宮エリアは全国屈指のサーフエリア。都心から車で約1時間で来ることができ、年間を通して多くのサーファーが訪れる場所だ。2020年東京オリンピックでのサーフィン会場候補地として選ばれており、さらに注目度が高まっている。
この一宮エリアで、9年前からサーファーのための物件を紹介しているのが波乗不動産だ。

ファッション雑誌『OCEANS』や『UNABARA』だけでなく、日経MJやワールド・ビジネス・サテライトでも特集されるなど、新しいライフスタイル、ビジネスとして注目されている。
波乗不動産は自身もサーファーである佐々木さんが11年前に始めた「サーファーによるサーファーのための不動産プロジェクト『波乗長屋』」がきっかけとなって立ち上がった会社。

波乗長屋は当時都内の不動産会社に勤務していた佐々木さんが会社員をしながら友人と資金を出し合い始めた不動産プロジェクトだ。

なぜこのプロジェクトを始めたのだろうか。

「当時、東京都内でワンルームを月10万円くらいで借りていて。20代前半なので、その家賃を払うために一生懸命に働くわけなんですけど、駅から遠いし、天井低くくて閉塞感あって。なんでこんな場所に住んでいるんだ?と思っていたのと、サーフィンで湘南とかいろいろなエリアに行っていたこともあって、都心は嫌だと。脱出願望はありました」

サーフィンのため湘南を含めさまざまな場所をまわった結果行き着いたのが、千葉県・一宮町だった。自らが住みたいと思う場所を見つけると同時に、その場所に都心から来るサーファーたちのためのコミュニティを作ろうと考えたという。

「湘南は魅力ある物件だと賃料が20万オーバーと少し高くて。千葉なら手が届きそうな価格帯だったんです。土地はたくさんあるけど物件はなく、競合がいない。そこで、サーフィン仲間たちと、エッジがあって世に出ることは何だと考えて『波乗長屋』というコンセプトに到達しました」

「長屋」という言葉に佐々木さんの想いが込められている。

「都心から一宮に通っていて、1人でサーフィンしてもつまらないんですよね。このエリアのサーフショップに出入りしていれば、そこにコミュニティはあるんだけど、じゃあビジターはどうすればいいのと。だから『長屋』のような場所をつくればそういうひとたちの拠点になるのではと。長屋だから、お隣さんと顔を会わせるし、都心のマンションとは違います。横丁の手軽感をつくればコミュニティができるんじゃないかと思いました」

波乗り不動産
長屋

このアイデアは都心から一宮に通うサーファーたちの心を見事につかみ、波乗長屋プロジェクトの入居は1週間で埋まった。波乗長屋プロジェクトに手応えを覚えた佐々木さんは一宮に移住し、波乗不動産を立ち上げ、本格的にこの地でのコミュニティ創出に乗り出した。

東京にいるから気付けないこと

佐々木さんが起業のため都内から一宮に移住してから気付いたことがある。

「東京にいるから気付けないことがあると思います。実は、毎日いろんなものをすごい消費しているんですよ。お金もそうだし、マインドもそう。音もすごいし、情報量も多い。すごく疲れるんですよ。たまに東京に行くと本当にそう思います。電気も消えないですし。こっちだったら夜は町の電気が消えて星がすごくきれいです。東京はデートとかショッピングならいいのかもしれなけど、住むということでいうと過酷な場所のように思えます」

こう感じるのは佐々木さんだけでない。都内に通勤しながら、一宮など都心から離れた場所に移住したり、セカンドハウスを借りたりするひとが増えているという事実がそれを物語っている。

波乗不動産の利用者の多くは都内で事業をする発信力あるビジネスパーソン。週末はサーフィンに没頭したり、静かな場所でゆっくりしたいと波乗不動産の物件を借りている。

こうしたビジネスパーソンの多くが波乗不動産の提案する新しいライフスタイル・働き方に共感し、情報発信しており、コミュニティづくりの要になっているという。

都心から離れた場所で、自分らしいライフスタイル・働き方を実現しようとする流れは、これから加速するだろうと佐々木さんは考えている。
後編では、都心では考えられない波乗不動産の働き方、そして波乗不動産が目指す壮大な夢を紹介したい。

 

取材・執筆 :

シゲキ的?

1 7
波乗り不動産

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Keywords

Back Numbers

  • DRONE RACE
  • AI
  • DRONES
  • Motoaki Saito
  • Biohack
  • FUTURE LIFE
  • Singularity World
  • WORK
  • MOVE BEYOND