太陽とともに起き、海に入るーー波乗不動産の型破りな働き方#02

2017.2.2

太陽とともに起き、海に入る。波乗不動産で働くサーファーたちの型破りなライフスタイル・働き方に迫る。

千葉県・一宮町からサーフィンを通じて新しいライフスタイル・働き方を発信する不動産会社「波乗不動産」。

前編では波乗不動産の代表、佐々木真さんが一宮エリアの可能性を見極め起業するきっかけ、そして波乗不動産が都内のビジネスパーソンのライフスタイル・働き方に変革をもたらしていることをお伝えした。

後編では、そんな波乗不動産のメンバーと佐々木さんの一風変わったライフスタイル・働き方、そして佐々木さんが波乗不動産を通じて実現したいことについてお伝えしたい。

太陽とともに起き、海に入るライフスタイル

起業して以来9年間、都内のビジネスパーソンを中心に多くのひとたちのライフスタイルを変えてきた佐々木さんだが、彼自身のライフスタイル・働き方も一宮に移住してから大きく変わったという。

起床は朝6時半。家族全員がこの時間に起床する。中学生の子供と一緒に朝食を食べ、そのあしで近所のカフェでリザーブしておいたコーヒーを片手に波を見に行き、波が良い日には波乗りに出かける。そして、国内外へのサーフトリップに出かける。その回数は10回以上。まさに波乗り三昧なライフスタイルなのだ。

都内で働いていたサラリーマン時代に比べて「気持ちの面でストレスはない」と語る。さらに「自分たちのブランドをつくって、自分たちで発信するようになってから、出会うひとの質が明らかに変わった」と彼はいう。

ストレスがなく、自分の好きなサーフィンを通じてさまざまひとたちを巻き込みながら、毎日をエキサイティングに過ごすライフスタイル。都会ではなかなか実現できないことだろう。

また、波乗不動産のメンバーのライフスタイル・働き方も都会では想像もつかないものだ。
波乗不動産のメンバーは3人。全員がサーファーで2人はプロ、もう1人も全日本選手権で上位に入る実力者揃い。

「みんなサーフィンが好きでここに移住してきたんですよ。東京にいるときとは、仕事とライフスタイルのスタンスが違いますね。就業時間は一応10時から17時なんですがけっこうフレキシブルです。朝一でお客さんのところをまわって、朝10時には海に入っているメンバーもいるくらいなので」

会社のなかの風通しも良く、意思疎通もスムーズにできてるそう。

「上下関係もいらないですね。ぼくが社長です、みたいなことはまったくなくて、(メンバーに)逆に怒られているくらいです(笑)。みんなサラリーマンとしてよりは、フリーな感覚で働いていますね」

フレキシブルで自由な環境が波乗不動産が順調に伸びている理由と佐々木さんは言う。

波乗り不動産
波乗不動産代表 佐々木真さん

「会社の利益がどうで、という順番で物事を決めていないんです。プロジェクト単位の利益だけではなく、可能性や意義など複数の要素から判断をして進めていきます。やりたいことだから、どんどん進められるんですよ」

一方で、物件の質を担保するスタンスは揺るぎない。

波乗不動産が扱うものに仲介物件は1件もない。すべて自分たちが手がける「アイデンティティーのある物件」という。だからこそ量を増やせば質の担保が難しくなる。こう考え物件数は年間で2件以上、賃貸数では20世帯以上増やさないように心がけている。
波乗不動産の成功は、同様の不動産サービスが増える結果を招いたが、佐々木さんはこのことを前向きに捉えている。

「ぼくらと同じような物件が出てくるのは、光栄なことだと思います。きれいな物件が増えて、このエリアの通り沿いがどんどんきれいになっていく。ぼくらはこういうことがやりたいんです」

波乗不動産で実現させたいこと


波乗不動産

佐々木さんが波乗不動産で実現したいこととはどんなことなのだろうか。

オーストラリアにあるサーフィン・ヨガの聖地と呼ばれる「バイロンベイ」や米・南カリフォルニアのサーフタウン「ニューポート」など、世界にはそのエリアに根ざした独自の新しい文化・コミュニティを持つ場所が点在する。佐々木さんは、このような場所を日本にも創出することを目指して日々活動している。

「海があって、芝生があって、子供たちがわいわい遊んでいて、お父さんはサーフィンやっていてもいいし、そこにテイクアウトできるカフェがあればさらによいですよね。ゴールドコーストの公園のように一面芝生で、木製の遊具があって、そういうのを見るとすごい感度高いなと思うんですよね。海のなかにある公園というか、ひとが集まる場所をこのエリアにつくるというのが大きなゴールです」

この構想が何年で実現するのか分からないが、佐々木さんはオリンピックをきっかけの1つにして、このような流れは強まり、今後10年で状況は大きく変わると見ている。

「いま一宮町の人口は約1万2500人しかいないけど、サーフカルチャーを通してサーファーが増えた場合、例えば6000人、世帯だと1500世帯くらい増えると、自ずと行政も動き出してシンポジウムなども開かれるようになると思います。時間はかかると思いますが、この動きは加速しています」

サーフィンがなかったらこの場所にはいなかったと語る佐々木さんのように、サーフィンに魅せられて一宮エリアに移住するひと、セカンドハウスを持つひとは後を絶たない。それほど遠くない未来に、この地が世界有数のサーフタウン・ビーチパークに変貌するのかもしれない。非常に楽しみだ。

いまも進化し続ける一宮エリア。サーフィンをしないひとでも海を眺めたり、ショッピングを楽しんだりできる。興味のある読者は一度足を運んでみたらどうだろうか。新しいライフスタイル・働き方のヒントを得ることができるかもしれない。

波乗り不動産
帰りに出会ったプロサーファー

取材・執筆 :

シゲキ的?

bad1 good23
波乗り不動産

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Keywords

Back Numbers

  • DRONE RACE
  • AI
  • DRONES
  • Motoaki Saito
  • Biohack
  • FUTURE LIFE
  • Singularity World
  • WORK
  • MOVE BEYOND
  • 10