大前創希の挑戦ー世界屈指の海で最大級の生物をドローン空撮

2017.5.29

世界屈指の美しい海、慶良間諸島にやってくるクジラを空撮したい。ドローン空撮に情熱を注ぐ大前創希が高難度のクジラ空撮に挑む。

世界有数の海で最大級の生物をドローン空撮したい

世界トップクラスの透明度を誇る沖縄県慶良間諸島の海。「ケラマブルー」と呼ばれるこの海は、その美しさと生態系の豊かさで世界中のダイバーを魅了している。

この温暖な海域に毎年冬から春にかけてアリューシャン列島からザトウクジラの群れが子育てのために南下してくる。

体調10メートル以上、体重30トンほど、クジラのなかでは中型とされながらも、間近で見ればその迫力に圧倒されるのは間違いない。

この地球上で最大級の生物を自ら空撮したいと、ドローン空撮に情熱を注ぐ大前創希氏が始動した。

大前氏は自ら創業した企業の代表取締役やビジネス・ブレークスルー大学の教授を務めるなど多忙な日々を送っているが、ドローン空撮への情熱はとどまるところを知らず、昨年デジタルハリウッド主催の空撮コンテストでは準グランプリを獲得し、さらにドローン空撮をメインとしたドローンエモーション社を設立したほどだ。

そして、最近ドローン仲間から慶良間諸島に出没するクジラの情報を聞き、なんとしてでもクジラをドローン空撮したいという衝動に駆られ、クジラシーズンの今年2月に空撮を決行することにした。


大前創希
ドローン空撮パイロット/ドローングラファ
株式会社クリエイティブホープ代表取締役会長、株式会社OMOTENASH取締役を兼任する傍らビジネス・ブレークスルー大学経営学部専任教授を務める。2016年デジタルハリウッド空撮コンテスト準グランプリ。2017年には同コンテスト審査員を担当した。

難度マックス 船上からのドローン空撮

2月某日、沖縄那覇空港に降り立った大前氏。クジラ空撮のために持参したのは、DJI社の空撮ドローンPhantom4とInspire2、その他カメラ複数など一人で持ち運ぶにはなかなか苦労するほどの機材の量だ。

那覇から慶良間諸島は船で片道40〜50分ほど。

今回チャーターした船の船員である鵜飼俊宏氏は、勤めているSeafox社が運行するホエールウォッチング向けに普段、船を出しているが自らドローンを飛ばす空撮パイロットでもある。

鵜飼氏の案内でクジラがよく出没するエリアに向かう。

クジラを探すときは、クジラが息継ぎのため海面に上がってきて行なうブロー(潮吹き)を見つけなければならない。

クジラを探して航行すること20分、ついにクジラのブローを発見。

空撮のためドローンを飛ばす体制に入るが、揺れる船上からの離陸はいつも以上に緊張が高まる。

なんとか無事に離陸したドローンは、クジラのいる場所をめがけて飛んでいく。

泳いで移動するクジラを一定の距離を保ち追尾する船。ドローン空撮において、移動する被写体を移動しながら行なうのは至難の技だ。

泳ぐクジラをしっかりとフレームに収められるように、モニターを確認しながらドローンを操縦する一方で、ドローンを目視で見失ってしまわないようにすることが求められるからだ。

移動しながらの撮影のため、GPSによって離陸地点に戻ることのできる「GO HOME」機能は使えないので注意が必要だ。

こうしたことを想定してドローン空撮では、操縦者のほかに目視確認するスポッターが必要になる。大前氏もサポート役に目視確認してもらいながら、空撮に集中できるようにしている。

自ら満足のいく映像を撮れるまで、空撮を続ける大前氏。バッテリー1個あたり15〜20分ほどしか飛ばせないので、1回1回の撮影に全集中力を注ぐ。

撮影後ドローンが船に帰還するまで気が抜けない。揺れる船上での着陸は非常に危険だ。今回はハンドキャッチによる着陸を行なったが、ハンドキャッチする側も船の揺れに足場が安定しない。

そんな苦労の末撮れた映像がこちら。地球上最大級の生物と大自然が織りなす迫力と優雅さを見事捉えることに成功した。


大前氏がドローン空撮した沖縄慶良間諸島のクジラ

大前氏のクジラ空撮映像を見てインスピレーションを受けたクリエイターは少なくないはずだ。

今年のクジラシーズンは終わってしまったが、来年チャンスがあるので挑戦してみてはいかがだろうか。

・船のチャーターは、船上ドローン操縦の経験豊富な鵜飼氏のショップがおすすめ
http://www.seafox.info/

・大前氏が撮影した空撮写真をプレゼント!スマホの待ち受けにぴったりサイズ!
※ 画像を保存してお使い下さい。

取材・執筆 :

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