好きを仕事にーTokyo Otaku Modeがポートランドに拠点を置く理由 #01

2017.2.17

東京と米オレゴン州ポートランドにオフィスを持つTokyo Otaku Mode。
ポートランドを選んだ理由や、オタクカルチャーとのつながりなどを米国オフィスの中田氏に聞く。

日本のカルチャーを世界へーTokyo Otaku Modeとは

Facebook では1900万人以上のフォロワーを持つなど、アニメやマンガをはじめ日本のポップカルチャーを世界へ向けて発信するパイオニア的な存在となっているTokyo Otaku Mode。

日米にオフィスがあり、アメリカの拠点は去年ロサンゼルスからポートランドに移転した。
事業立ち上げから移転までの経緯や、ポートランドとオタクカルチャーとのつながりなどをTokyo Otaku Mode 北米オペレーション・マネージャーの中田大樹氏に聞いた。

TOKYO OTAKU MODE

Tokyo Otaku Modeがポートランドに移転した理由

—まず、Tokyo Otaku Mode(以下、TOM)がアメリカでオフィスを立ち上げるまでの経緯を教えてください。

もともと2012年にアメリカで会社を登記して、日本側に日本支店を立てました。
それから2014年8月に米カリフォルニア州ロサンゼルス(LA)のトーランスというところに、アメリカのオフィスを立ち上げました。

—日本とアメリカにオフィスがあるんですね。

日本のオフィスは渋谷で60人くらいいます。アメリカがヘッドクォーターなんですけど、経理やエンジニアがいる実質的な本社機能があるのは日本ですね。

—オレゴン州ポートランドのオフィスでは今、何人働いているんですか?

直接雇用は7人で、倉庫のメンバーや派遣スタッフを含めると15人です。

—ポートランドに移転したのが2016年9月ということですが、その理由は?

倉庫の拡大とコストカットもありますね。
税金なども含めて、ポートランドの方がランニングコストが安く、1平方フィートあたりのお金が全然違うので。LAの方が人件費も含めるとすごい高いんです。
そういったことも加味して、これから会社を大きくするためにポートランドに移転しようという話になりました。

TOM

—最初の拠点はLAだったんですね。

エンタメ系やアニメ系の会社も多いので、最初はLAを拠点にしていたのですが、2年間で関係者とのネットワークなど必要なベースは築けたので、事業の最適化という形でポートランドに来たという感じでしょうか。

—アメリカの中でも、日本のオタクカルチャーが特に熱いのはシアトルとかLAなんですか?

そうですね、おそらく西海岸が一番強いかなと思いますね。西海岸の次にテキサスとニューヨークだと感じています。

ポートランドのコミュニティ愛はオタクに通じるものが

—コスト面以外のカルチャーや環境的な面では、ポートランドという場所はTOMにとってどうですか?

マッチしていると思います。ポートランドってコミュニティ愛とかローカル愛が強いんですよね。
それってなんとなくオタクに通じるものがある気がしています。
コミュニティがつくられていく過程を身近で感じられるので、学びが多いですね。

—ポートランドに移転して、意外なことや発見はありますか?

実は僕、6年前に1年間日本語教師として住んでいたので、土地勘や雰囲気は把握していました。
でも実際にビジネスをやって人を雇うのは初めてで、LAの人たちよりもいい意味でも悪い意味でもスローだなって思いますね。
いい意味で自分たちの時間を大切にしている感じがあります。僕もそういうスタイルは好きなんですけど、最初はびっくりしましたね(笑)

—ポートランドにコミュニティを大事にするとか、仕事以外のことにも打ち込むことがある人が多いというのは、日本のオタク精神と通じるところがあるのかもしれないですね。

ありますね。
オタクって日本語だとネガティブなイメ—ジも少し存在しますよね。
そこを世界に向けて再定義したいと思っているんです。
好きなことを突き詰めるのがなんで悪いの?という思いを会社を通して発信していきたいと思っています。

—ポートランドはコーヒーオタクだった人がコーヒーショップを始めたり、自転車オタクだったり、いろんなオタクがいると言えるかもしれないですね。

しかもニッチなところでこだわりがあるんで、そういうところはすごいですよね。

“Otaku”をアメリカで説明すると・・・

—TOMのファンの人や、そのカルチャーが好きな人には“Otaku”っていう言葉が通じると思うんですけど、一般的にはアメリカで通じるんですか?

まだ難しいと思いますね。

TOM

—どう説明するんですか?

いつもはGeek とかNerdっていう言葉に近いよっていう話をしています。
一般的にはオタクは日本のアニメとかマンガに精通している人という意味だと思います。
ですが、僕たちの定義としては、アニメマンガだけでなく、お菓子や原宿系ファッションなども日本のポップカルチャーだと捉え、それを好きだと言ってくれる人をオタクって呼ぶようにしてるって伝えています。
いずれは、僕らが再定義したポジティブな“Otaku”という言葉を日本に逆輸入できればいいなと思っています。

TOM

TOM

LAでのアメリカ・オフィス立ち上げから2年を経て、ポートランドでさらに活動の幅を広げているTOM。
コスト面でのメリットだけでなく、オタクカルチャーとの相性という意味でもフィットしている場所のようだ。

後編では、中田さん自身の働き方や、「好き」を仕事にする上で大事なことなどを聞く。

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