これから変わる「働き方」ーシリコンバレーにみるコミュニティの可能性

2017.2.22

世界をひっくり返すプロジェクトに取り組む米国版2ちゃんねる発のコミュニティなど、シリコンバレーでは「新しい働き方」を示唆するコミュニティが誕生している。その実体に迫る。

「新しい働き方」を示すコミュニティの誕生

米国版2ちゃんねるから生まれたコミュニティが世界をひっくり返すプロジェクトに取り組んでいる。

「どんなコミュニティがどんなプロジェクトをやっているのか?」と少し気になったのではないだろうか。

いまシリコンバレーを中心に「新しい働き方」を示すコミュニティが誕生しているが、この米国版2ちゃんねる発のコミュニティもその1つだ。

コミュニティメンバーどうしが刺激しあい、知恵を共有し、新たなアイデアを生み出す空間は、サイバー空間にもリアル空間にもある。

今回『CATALYST』取材班がシリコンバレーで見た新しい働き方を示唆する2つのコミュニティを紹介したい。

米国版2ちゃんねるから生まれたコミュニティが「ハイパーループ」を実現!?

Tesla Motorsのイーロン・マスク氏が提唱した超音速列車「ハイパーループ」の実現に、オンライン上で結成された奇妙なチームが一役買うかもしれない。

2016年1月米テキサスで開催されたハイパーループの車両(ポッド)デザインを競う大会で、マサチューセッツ工科大学など並み居る競合と共に、唯一の「社会人チーム」として最優秀賞を獲得した「rLoop」だ。

この大会は「ハイパーループ・ポッド・コンペティション」と呼ばれ、2015年6月に開始された。
世界中から約1800チームが参加し、毎月ネット上で選定が行われ、2016年1月にテキサスで開催された本戦に出場する120チームが選ばれた。
本戦では80人の審査員が各チームのプレゼンを審査し、2017年に開催される第2回大会ファイナルへ出場できる30チームが選ばれた。
第2回大会では、デザインしたポッドを実際に作り走行させることが求めれる。

rLoopは2015年6月「米国版2ちゃんねる」と呼ばれるソーシャルニュースサイト「Reddit(レディット)」上で何者かが「ハイパーループを実現させよう」と呼びかけたことで始まったプロジェクトだ。

rLoopに参加するのは自由だ。
国、年齢を問わず、ハードウェアエンジニア、プログラマー、デザイナー、学生、定年退職者などさまざまなひとたちが参加している。

参加するにはrLoopのサイト上で必要事項を記入するだけ。

これまでの参加者は数百人に上る。現在は中心メンバー約40人、積極的に参加しているメンバーが約100人、計140人でプロジェクトを進めている。
日本からの参加者はまだいないものの、香港、台湾、インドなどアジアからの参加者は少なくない。

驚くのはこのチームが結成されてから2016年1月の大会までの約半年間、誰1人として実際に顔を合わせたことがないということ。
やりとりはSlackやGoogle Docsなどオンラインのみ。

時には数百人にもなるメンバーが実際に顔をあわせることなく、どのようにプロジェクトを進めていったのか気になるだろう。

rLoopエンジニアリング責任者のトーマス・ラムボット氏は「最初のほうはちょっとした混乱もありましたが、自然と参加者が適材適所を見つけ、その役割に責任を持ってプロジェクトを進めることができた」と語る。

Image titlerLoopエンジニアリング責任者トーマス・ラムボット氏

もちろん、これまで参加した数百人全員がプロジェクトに残ったわけではない。
1週間ほどで離れていった参加者も多かったという。

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取材・執筆 :

これから変わる「働き方」ーシリコンバレーに見るコミュニティの可能性

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