日本人初ーーシンギュラリティ大学起業プログラムへ参加者決定

2017.3.6

レイ・カーツワイル氏が創設した世界最高峰シリコンバレー起業家プログラムへ日本人初の参加者が決定。

世界を変える日本発のエクスポネンシャルビジネスが生まれるかもしれない。

世界最高峰「シンギュラリティ大学」起業家プログラム日本人初の参加者決定

人工培養した肉でステーキや焼肉を楽しみ、地球にいながら遠隔操作ロボットで火星を開拓する。

こんなSFような話が現実になる日が1歩近づいたようだ。

2月25日、世界最高峰の未来起業家育成機関「シンギュラリティ大学」がソニーをパートナーに迎え東京で開催したビジネスコンテスト「グローバル・インパクト・チャレンジ(GIC)」で人工培養肉を開発する羽生雄毅氏(インテグリカルチャー代表取締役)、そしてバーチャルリアリティー(VR)を活用した遠隔操作ロボットを開発する中ノ瀬翔氏(MacroSpace CEO)が優勝した。

 日本初開催のシンギュラリティ大学GICの優勝者、羽生雄毅氏(インテグリカルチャー代表取締役)

優勝した羽生氏と中ノ瀬氏は、優勝賞品として米シリコンバレーNASA敷地内にある同大学で毎年夏に開催される起業家プログラム「グローバル・ソリューション・プログラム(GSP)」への参加権を獲得。

GSPへ参加した日本在住の日本人はいまだおらず、今年のGSPに羽生氏、中ノ瀬氏が参加すれば日本人初の参加者となる。

GICもう1人の優勝者、中ノ瀬翔氏(MacroSpace CEO)

シンギュラリティ大学は、人工知能の世界的権威レイ・カーツワイル氏とXプライズ財団CEOのピーター・ディアマンティス氏が共同創設し、世界的に著名な科学者や経営者が教授陣として名を連ねる未来志向のイノベーター育成機関。

シンギュラリティ大学に突撃取材ー世界中のトップレベルの人々が集結する理由

若手研究者・起業家だけでなく、大企業幹部、投資家向けのさまざまなプログラムを通じて、エクスポネンシャルテクノロジー(指数関数的に進化するテクノロジー)を駆使したビジネスを創出し、グランドチャレンジ(地球規模の重大課題)を解決することを目指している。

GSPは、シンギュラリティ大学が毎年夏に開催する起業プログラム。

参加できるのはたったの80人。このうち20人は世界各国で開催されるGICの優勝者の枠で、残りの60人が一般枠。この60人の一般枠に毎年3000〜5000人の応募があるという非常に人気の高いプログラムだ。

人工培養肉、遠隔ロボット、日本発のエクスポネンシャルビジネスへ

今回東京で開催されたGICでは、羽生氏、中ノ瀬氏を含め予選を勝ち抜いたファイナリスト6人が各々、10億人にインパクトを与えるエクスポネンシャルビジネスのアイデアを審査員に披露した。

優勝した羽生氏は、筋肉細胞を培養することで動物を殺すことなく肉を開発でき、それが食糧問題の解決だけでなく、再生医療や宇宙開発の分野でも活用できると語った。

実際、技術的に培養肉をつくることは可能だが、事業化するには培養液のコストを大幅に下げることが必要になるという。

もう1人の優勝者、中ノ瀬氏はインターネットを介してリアルタイムで人間とつながる現在開発中のテレプレゼンス・ヒューマノイドロボットについて語った。

ロボットに取り付けられた360度カメラからの映像を見ながら、遠隔操縦する人間があたかもロボットのいる場所にいるように感じ、現場で精度の高い作業ができるようになるという。

このほかには、VR・ARを活用したうつ病改善ゲームアプリ、乳幼児の知育プロダクト開発のためのソーシャルリサーチプラットフォーム、新型ブレードを使った風力発電システム、食糧問題と環境問題の改善を目指すパーソナル・ナノファーム(個人用小型菜園システム)のビジネスアイデアが披露された。

GSPでは各国から集まった優秀な研究者や起業家らがチームを組み、ビジネスアイデアを洗練させていく。

10週間でビジネスアイデアが見込みありと評価されると、次のステップである「LannchPad」インキュベーションプログラム、または「SU Labs Startup Accelerator」を通じて、事業化に向けた動きを加速させていく。

シリコンバレーNASA敷地内にあるシンギュラリティ大学で事業化を進めるメリットは、先端テクノロジー分野の権威へのアクセスが非常に簡単であり、知識やネットワークを獲得し、資金調達しやすい環境が整っていることだ。

これにより圧倒的なスピードで事業化を実現できるのだ。

今回のGIC優勝者、羽生氏と中ノ瀬氏それぞれのビジネスアイデアがGSPでより洗練され、事業化に向けて一気に動き出す可能性があるということ。

日本発のエクスポネンシャルビジネスが誕生するかもしれない。彼らの活躍に注目していきたい。

(関連情報)

エクスポネンシャル・ジャパン(シンギュラリティ大学東京チャプター運営組織)

シンギュラリティとは?

取材・執筆 :

シゲキ的?

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