シンギュラリティ大学とはー世界のリーダーたちが思考を変革する場所

2017.1.20

人工知能の世界的権威レイ・カーツワイル氏らが創設したシンギュラリティ大学とはどのような所なのか。世界中から参加希望者が殺到する理由とは。

シンギュラリティ大学とは

シンギュラリティ大学(Singularity University)とは、2008年に人工知能の世界的権威レイ・カーツワイル氏(リンク)とXプライズ財団CEOのピーター・ディアマンティス氏が発起人となり米シリコンバレーで創設したグローバルコミュニティのことだ。

エクスポネンシャル・テクノロジー(指数関数的に進化速度を上げるテクノロジー)を活用し、世界が抱えるグランドチャレンジ(重大問題)を解決し、10億人にインパクトを与えることを目的としている。

シンギュラリティ大学が挙げるグランドチャレンジは12分野存在する。

・エネルギー
・環境
・食糧
・住居
・宇宙
・水
・防災
・ガバナンス
健康
・教育
・貧困
・セキュリティ

シンギュラリティ大学で学べること

シンギュラリティ大学では、グランドチャレンジを解決するための人材を育成するプログラムを提供している。
主なプログラム(個人向け)

・グローバル・ソリューション・プログラム(GSP)
毎年夏季に開催される10週間のプログラム。エクスポネンシャル・テクノロジーを学び、グランドチャレンジ解決に役立つ製品やサービスを開発することを目的としている。
参加する方法は、直接参加か各国で開催される「グローバル・インパクト・チャレンジ(GIC)」で優勝すること。
これまでGSPに参加した日本人はまだいないが、エクスポネンシャル・ジャパンがソニーをパートナーに迎え日本で始めて開催するGICで優勝すると、GSPへの参加権を獲得できる。

http://www.exponential.jp/?p=636

・エグゼクティブ・プログラム
企業幹部向けの1週間のプログラムで、エクスポネンシャル・テクノロジーが産業に与えるインパクトにフォーカスする。参加費用は約1万4000ドルと高額だが、世界中から参加希望者が殺到しており、現在6ヶ月待ちのようだ。

このプログラムで特に注目されるのは、3Dプリンター・スキャナー、ロボット、バーチャルリアリティ、ドローンなどだ。また、人工知能・マシンラーニングの発展で変化する働き方、デジタルネイディブの台頭で変わる労働市場、自動運転車の社会的インパクトなど、先端テクノロジーが社会に与える影響について学ぶ。

このほかに、企業など組織向けのカスタマイズプログラムやシンギュラリティ大学 Lab(シードアクセラレーター)などのプログラムが開催されている。

各プログラムでは先端テクノロジーの考察を深められることに加え、シリコンバレーの重要人物にアクセスもできるため、世界中から参加希望者が殺到している。

エクスポネンシャル・カンファレンス テクノロジー発展による産業革命

シンギュラリティ大学では、個人や組織向けのプログラムだけでなく、エクスポネンシャルテクノロジーによる産業変化に関するカンファレンスも開催している。

・エクスポネンシャル・ファイナンス
このカンファレンスでは、人工知能、デジタル通貨、ロボティクス、ナノテクノロジー、クラウドファンディングなどのテクノロジーがビジネスに及ぼす影響を議論する。

・エクスポネンシャル・マニュファクチャリング
現在製造業が産業革命後で最大の変革期にあるなかで、製造企業が人工知能、ロボティクス、デジタルファブリケーション、ビッグデータ、ナノテクノロジーなどをどのように活用して製造ビジネスのあり方を変革できるのかを議論する。

・エクスポネンシャル・メディスン
近年のテクノロジーの発展が医療に及ぼす影響を議論するカンファレンス。
主に、3Dプリント、カスタマイズ可能な幹細胞、バイオフォーマティクス、シンセティックバイオロジー、遺伝子操作などの先端テクノロジーに注目する。

シンギュラリティ大学の卒業生が世界中で展開するローカルチャプター

シンギュラリティ大学の卒業生がアンバサダーとなり自分の学んだことやエクスポネンシャルな思考を普及させることを目的としたローカルチャプター(各国支部)が世界中にある。

北米や欧州に多いが、アジアでも台湾、シンガポール、インドネシア、インドなどで展開している。
日本では、ジョバン・レボレド氏がアンバサダーとなりチャプターを展開している。
ジョバン氏はまた、日本でのエクスポネンシャルなイノベーションを促進させる組織「エクスポネンシャル・ジャパン」の代表も務めている。

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